翻訳する際に重点をおく場所
翻訳する際に英文の、どの部分に重点をおいて翻訳するかと言う事も、翻訳家や翻訳会社には大切になってくるのではないでしょうか。
例えば、「長い距離を進む為に時間が掛かった」と言った英文があるとして、この時に、「距離」に重点をおいて翻訳するのか、「時間」に重点をおいて翻訳するのかによって、表現方法が変わってきます。
「距離」に重点をおくのであれば、「途方も無い距離を進む為に、私は意識を無にして来た」と言った表現の様に、「時間」と言った表現をなくしました。
逆に、「時間」に重点をおくのであれば、「想像もつかない程の時間を掛け、歩んで行く必要がある」と言った表現では、「距離」と言う言葉を使っていません。
しかし、両方の例文から、「時間をかけて長い距離を進んだ」様が読み取れるはずです。
この様に、言葉のどこに重点をおくかを決める事で、不要な言葉を削除し、文章をスッキリさせる事も出来るのです。
英文などを日本語に翻訳する際には、翻訳家や翻訳会社にとっては、この様な事は基本だと言えるのかもしれませんが、翻訳家などを長くやっていると、つい忘れがちになってしまう事だとも言えるのではないでしょうか。
翻訳における誇張と簡略化
翻訳家や翻訳会社にとって、小説などを翻訳する際には、基本的に原文通りにすると言った考え方がありますが、時には、大胆に誇張して翻訳するのも面白いかも知れません。
もちろん誇張しすぎるのは問題ですが、「この国において象徴とも言える山で標高も国で一番である」などの英文を、「日本おける富士山である」などに表現したり、「一度行ってしまった行為を後に嘆いても今更なにも出来ないのである」などの英文を、「覆水盆に返らず」の様に、日本人にしか分からない様な表現方法で翻訳しても、多少誇張が入ってはいますが、この程度ならば容認されると思いますし、その事によって文章が簡略化された効果もあります。
同じ日本内であっても地域が違うだけで、風景や暮らし方などが変わってきてしまうのに、他の国などでは尚更、理解したり想像したりするのが難しい事柄もありますので、それらを基本通りに翻訳していくと、分かりづらい長ったらしい文章になってしまう恐れも出てきてしまいます。
その為に、翻訳する際に大切な事として、基本通りに訳すことよりも、分り易く翻訳する事が大切とも言えるので、日本人に分かりやすい様に誇張した翻訳ならば、良いのではないかと思います。